ミョウバン

加齢臭をミョウバン水で予防・防止する事が期待出来ます。汗臭さやワキガなどの消臭にも効果があります。そこで、臭いのこと、加齢臭のこと、なぜ消臭の効果があるのかや、ミョウバン水の作り方などについて考えてみたいと思います。


まずは、ミョウバンについて。


外見は無色正八面体の結晶になっていて、やや白っぽく、まるで氷砂糖のように見える複合塩基体です。現代では、工場で生成された商品が多いと思いますが、自然に生成されるものとしては、別府温泉の明礬(みょうばん)地区で採れる「湯の花」などがその有名な仲間です。


古来より、消臭や抗菌・殺菌に効果があることが知られており、現代においては、漬物作りやお菓子作り(ベーキングパウダー)、製麺といった食品関連から、化粧品、制汗消臭剤、医薬品など、様々な市販製品の原料となっています。


また、安全性が高い物質なので、学校の授業や自由研究でミョウバンの結晶を作ったりもしているようです。

ミョウバン水で臭いを予防・抑制

「汗臭いアンモニア臭」や「加齢臭」を抑制する対策としては、
まずは体質改善する事が好ましいと思います。


なぜなら、生活習慣や食習慣を見直すなどして、からだの中から変えていかないと、
根本的な「臭いの元を断つ」事にはならないと思うからです。


しかし、対処療法的に消臭や予防を行う事は可能です。たとえば、入浴や衣類のこまめな着替え・洗濯などによって雑菌類の繁殖を抑えることが出来ます。そして、市販の消臭・殺菌剤や制汗剤を使用して、雑菌類の繁殖を抑えて臭いの発生を予防・防止する効果が期待出来ます。


そこで、加齢臭対策として、消臭・殺菌剤を「お手製で作ってみよう」というのが、
【ミョウバン水】という訳です。

制汗・消臭・抗菌・殺菌に効果

ミョウバン水には、収れん化粧水みたく皮膚の「収れん(引き締め)」を行います。
よって汗が出にくくなり、ひいては、汗のアンモニア臭の発生を抑えます。


また、ミョウバン水は酸性であるため、肌に塗る事によって、肌がアルカリ性化する事を防止します。

このことにより、雑菌類の繁殖を抑えられます。そして、臭いの発生の予防、消臭の効果が期待出来ます。

作り方


ミョウバン水の作り方については「水に混ぜるだけ」で完成します。ミョウバンには「みょうばん」「焼きみょうばん」の2種類がありますが、どちらを使用しても大丈夫です。水は普通の水道水で良いかと思いますが、肌に塗布するものですので、一度煮沸するとか、こだわるのも良いかもしれません。


ミョウバンと水との配分量は「1:30」の割合で作っている方が多いようです。たとえば、「ミョウバン10g・水300ml」といった感じです。容器は何でも良いのですが、ペットボトルが扱いやすいかと思います。作り方は、まずペットボトルに水とみょうばんを入れて混ぜます。そして、水が透明になるくらいまで置いておきます。目安としては2日程度です。


使い方


上記の「作り方」で完成したものは「ミョウバン水の原液」です。このままでは濃厚過ぎて肌には塗れません。


ですので、肌に塗布する時は、水で薄めて使用します。初めての方は、薄めの50〜100倍で試してみて、それから濃度を調節してみてははいかがかと思います。塗布方法は、コットンに染み込ませて拭いたり、スプレー(霧吹き)のボトルに移し変えて吹きかけたりします。

以上、ミョウバン水と加齢臭に関してでした。

ミョウバンで加齢臭対策


加齢臭対策スプレー

脂肪酸の酸化を防ぐトレハロース他、消臭効果の優れた成分が配合されています。



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汗による体臭

中高年層のからだの臭いの原因は、加齢臭の他にも汗臭さが大きく関係しています。


元来、汗そのものは無臭だとされています。しかし、アポクリン汗腺から出た成分は、皮膚常在菌といわれる雑菌や微生物の格好の「ご馳走」であり、雑菌類はみるみるうちに増殖していきます。


この増殖時の脂質やたんぱく質成分の分解作用によって臭いが発生します。


ところで汗の成分比率や分泌量は、個人によって差があり、また、その時々の体調によっても変化するのですが、アンモニア成分が多い場合ほど、アルカリ性の「アンモニア臭」が強くなります。

加齢臭について

30歳を過ぎたあたりから発生するとされているのが、加齢臭です。

それは、汗臭さ(アンモニア臭)とは異なった原因で発生します。


その原因についてですが、
加齢するに従って、若い頃には微量しか分泌されなかった成分が分泌増加されます。
また皮膚の抗酸化作用が若い頃より弱まります。


そこで皮膚常在菌の活躍(分解作用)が活発化し、分泌成分の酸化分解が進むと、ノネナールという成分が誕生します。


このノネナールが原因となり、加齢臭の独特のニオイを放ちます。